単調な毎日に刺激を

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2010年代を代表するシティポップバンド、ceroのおすすめ曲5選!

こんにちは。
ceroというバンドをご存知ですか?
ceroは「Contemporary Exotica Rock Orchestra」の頭文字。
日本語に直すと、「現代的なエキゾチカ*1のロックオーケストラ」。

メンバーは、高城晶平(ボーカル・ギター・フルート・ベース)、荒内佑(キーボード・コーラス・ベース)、橋本翼(ギター・クラリネット・コーラス)の3人。
西東京を中心に活動するシティポップバンド*2です。

彼らの魅力はストーリー性の強い歌詞とアルバム。
そのアルバムは一つの物語のようにストーリーが展開していき、聴いていて自分もその物語を体験しているような気分になります。

この記事ではそんな彼らの魅力が詰まった曲を5つに厳選してご紹介します。

1. 21世紀の日照りの都に雨が降る

1stアルバム「WORLD RECORD」から。
3分に満たない短い曲ですが、この曲には彼らのセンスの良さ、魅力が全て詰まっています!

2. Contemporary Tokyo Cruise

この曲が収録されているアルバム「My Lost City」は大洪水によって水没した東京がテーマになっています。

それを踏まえてこの曲にある

行かないで光よ
私たちはここにいます
巻き戻しして

というリフレインを聴くと、水に飲み込まれかけている人々が訴えかけている声のようです。
そしてその訴える人々の声が徐々に

海鳴りかき消す

と、かき消されていく。

この曲は東日本大震災後の2012年にだされました。なので、この曲が震災を歌っていると考えるのが自然ではないでしょうか。そうすると、「巻き戻しして」というフレーズが「震災前に時間を戻して」という訴えにも聞こえます

3. Orphans

3rdアルバム「Obscure Ride」から。
Orphansは、「孤児」という意味です。
二人の「孤児」が交わるこの曲の魅力は何と言ってもストーリー性のある歌詞。
途中で1人称が変わっていたりして、聞き応えがあります。
歌詞を読むとまるで一つの小説を読んでいるような感じ。

4. Summer Soul

夏のある1日を歌った曲。

Baby 長い旅が終わったように
クルマの中で深く息する

というフレーズから始まるCメロがとても良いです。

5. 大停電の夜に

2011年の1月に発売されたこの曲。

その2ヶ月後に起こった東日本大震災とそれに伴う計画停電とぴったりリンクしたことで話題になりました。
僕も一度だけ計画停電を体験しましたが、夜のほんとうの暗さを実感しました。確か夜の18時くらいだったのに、すごく暗くて電気のありがたみを感じましたね。

この曲自体は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をイメージして作ったんだとか。
確かに歌詞も「銀河鉄道の夜」のようにとても幻想的です。

個人的にはceroの曲の中で一番好きな曲です。

最後に

どれも良い曲すぎて、5曲に絞るのが大変でした。
アルバムを通して聴くことをお勧めします。

そして12月7日に発売した「街の報せ」も聞き逃しなく!
PVは下のリンクからどうぞ。

cero待望の新作「街の報せ」のMVがYouTubeで公開 - 単調な毎日に刺激を

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*1:エキゾチカとは、広義では非西洋的な音楽要素を取り入れたオーケストラ音楽、またはジャズである。基本的にはインストゥルメンタル(演奏曲)である。

*2:シティ・ポップとは、日本のポピュラー音楽のジャンルのひとつ。 主に1980年代に流行した、都会的なイメージを前面に出したポップスを指す。ムード歌謡をよりポップで現代的にしたものや、高年齢層へのアピールを強く意識したソフトなロックなどの総称である