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【無料】青空文庫で読めるおすすめ古典作品20選!

青空文庫をご存知ですか?
青空文庫とは、著作権が切れた文芸作品を電子書籍化してインターネット上で公開しているサービス。
著作権が切れているので、料金はもちろん無料

http://www.aozora.gr.jp/

たいへん便利なサービスです。

そんな青空文庫ですが、Kindleキンドル)で読めるって知ってましたか?

Kindleに入れておけばいつでもどこでもオフラインでも青空文庫が読めるので、私はKindleを使って読んでいます。

ただ、数が多すぎて何を読んでいいのか迷うというのが悩みどころ。

なので、この記事では数ある青空文庫のラインアップからおすすめした名作古典作品をご紹介します。

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1. 吾輩は猫である - 夏目漱石

吾輩は猫である[Kindle版]

吾輩は猫である[Kindle版]

  • 作者:夏目 漱石
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

吾輩は猫である。名前はまだない。」
明治の文豪、夏目漱石の処女作。日本で最も有名な小説といっても過言ではないでしょう。

名前は知ってるけど、実はまだ読んだことないという人もいるのでは。
100年以上前の作品なので難解そうで敬遠してしまいがちですが、実はそんなことありません。現代の私たちでも普通に面白く読めるんですよ。
まだ読んでない人も読んだけど、読み返したい人も。
今すぐダウンロードして読みましょう!

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2. こころ - 夏目漱石

こころ[Kindle版]

こころ[Kindle版]

  • 作者:夏目 漱石
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

こちらも夏目漱石の「こころ」。
高校生の時に教科書で読みました。

この作品は3部構成。
教科書に載ってるのは、3部目(表現あってる?)。先生の遺書の部分です。
なんか後味の悪い話だな、と思った記憶があります。

でも全編通して読むとまた違った印象を持ちました。読まないのは勿体無いです。

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3. 舞姫 - 森鴎外

主人公、太田豊太郎はエリート官吏である。彼はドイツ留学中に舞姫エリスと出会い、二人で暮らし始める。しかし、そのことによって周囲から中傷され官職を辞することになる。やがて、豊太郎は、前途を案じる友人からの勧めに応じて、エリスとの別れを決意。事情を知り発狂した身重のエリスを残し、豊太郎は日本へと帰国する。

この儚い恋愛の物語は鴎外自身のドイツ留学中の体験をもとに書かれたと言われています。

舞姫」の特徴としてあげられるのがなんといってもその文体。美文調の文語体で書かれていて、ロマンチックな香りが醸し出されていることから、「うたかたの記」、「文づかひ」と合わせて浪漫三部作と呼ばれることもあります。

僕はこの文語体に馴染めず挫折しましたが、一度は読んでおきたい作品です。

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4. 蜘蛛の糸 - 芥川龍之介

蜘蛛の糸[Kindle版]

蜘蛛の糸[Kindle版]

  • 作者:芥川 竜之介
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

地獄に堕ちた男が以前蜘蛛を助けたことでお釈迦様が救済の蜘蛛の糸を男に垂らす。「赤い鳥」掲載時は鈴木の添削によるもので、全集収録時は添削前の原稿が収録された。現在も評価の高い作品。

芥川龍之介も読んでないと恥ずかしい小説家TOP3には入りますよね。
僕も読んだことがあまりなかったので、この機会に読んでみます。

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5. 浮雲 - 二葉亭四迷

浮雲[Kindle版]

浮雲[Kindle版]

  • 作者:二葉亭 四迷
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

人間いかに生くべきかを自問し、明治の激動期を生き急いだ先覚者二葉亭四迷の代表的な長編小説。明治20年から22年にかけて発表、一、二篇は、金港堂から刊行、三篇は「都の花」に連載。叔父夫婦の家に下宿し官吏として働いていた主人公・文三が免職となってからの数日を描いた作品。言文一致の口語体で書かれ、日本の近代小説の始まりを告げた名作である。

日本初の言文一致の口語体で書かれた小説。
要するに、現代日本語の基礎となった作品です。
長いので、寝る前に少しずつ読むのがおすすめ。

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6. 檸檬 - 梶井基次郎

檸檬[Kindle版]

檸檬[Kindle版]

  • 作者:梶井 基次郎
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

大正から昭和期の作家、梶井基次郎の短編小説。初出は「青空」[1925(大正14)年]。肺を病んだ“私”は、果物屋の檸檬を手にすると妙に落ち着いた。好きな丸善の本屋へ行ってみようという気にもなった。いざ行ってみるとまた不吉な魂が頭をもたげくる。ふと“私”は思いつく。檸檬を画集の上においてみる。まるで爆弾のようではないか。簡潔な文章で描かれた鮮やかな檸檬は年月が経ても色褪せることはない。

長さわずか7ページ。読むなら今です。

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7. 山月記 - 中島敦

山月記[Kindle版]

山月記[Kindle版]

  • 作者:中島 敦
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の代表作とされる短編小説。1942(昭和17)年の「文學界」に、「文字渦」とともに「古譚」と総題して発表された。中国唐代の伝記「人虎伝」に基づき、詩に執心して、ついに虎に変身してしまった男のすさまじい宿命の姿を描いて、作者の自嘲と覚悟を語る作品。

こちらも教科書の定番中の定番。
虎になっちゃうやつですね。

文章も格調が高くて、
読んでるだけで頭が良くなった気がします。


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8. 風立ちぬ - 堀辰雄

風立ちぬ[Kindle版]

風立ちぬ[Kindle版]

  • 作者:堀 辰雄
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-13

堀辰雄の代表作「風立ちぬ」。
2013年に公開された宮崎駿監督の最後の映画「風立ちぬ」の原作です。

と思って読んだら違いました。

あらすじはこちら。

夏の高原で私は少女・節子と出会った。運命的な出会いを感じた私たちは結婚を約束する。しかし、節子は病に侵され、その幸せは長くは続かなかった…。その後、私は彼女の無償の愛を知ることに。愛と死と生をテーマとした、悲しくも美しい調べが心を駆け抜ける。

ジブリの方は基本オリジナルストーリー
で、小説から着想を得たそうです。

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9. だしの取り方 - 北大路魯山人

だしの取り方[Kindle版]

だしの取り方[Kindle版]

  • 作者:北大路 魯山人
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-14

えっ?
だしの取り方?
そう。
だしの取り方。

ほんとにだしの取り方が書いてあるだけでした。
でも読んでおいて損はないですw

ダウンロード時間込みで
2、3分あれば読み終わります。

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10. 手袋を買いに - 新美南吉

手袋を買いに[Kindle版]

手袋を買いに[Kindle版]

  • 作者:新美 南吉
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

一番好きだった絵本がこれでした。
改めて読んでみると、
ところどころツッコミを入れたくなる。

素直に読めなくて少し悲しくなりました。

とはいっても、これは泣けます。
最近泣いてないなぁ...って人どうぞ!
これを読んで幼い頃を思い出しましょう。

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11. 怪人二十面相 - 江戸川乱歩

怪人二十面相[Kindle版]

怪人二十面相[Kindle版]

  • 作者:江戸川 乱歩
  • 出版社:
  • 発売日: 2016-04-19

少年探偵団シリーズ。
小学生の頃ハマりました。

僕は二十面相派だったので、
明智小五郎と少年探偵団が勝つのを歯がゆい思いで読んでたなあ...笑

ちなみに江戸川乱歩著作権が切れたのは、今年(2016年)。
青空文庫で読める最新版の古典です。

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12. 人間失格 - 太宰治

太宰治の「人間失格」。累計部数は600万部以上と、日本の小説の中でも代表的な作品です。

形式上は大庭葉蔵という人物の手記という形になっていますが、太宰本人の自伝的小説とも言われています。この作品を書き上げた1ヶ月後に太宰は玉川上水で入水自殺をしたので、本作が完結作としては最後の作品です。

優れた小説というのは読み返した時に違う読み方ができる、と言いますよね。僕も一番最初に読んだときは、「どうしてこの作品がこんなに評価されているんだろう?大したことないじゃん」と思っていました。でも、数年後に読み返して見ると共感する部分や突き刺さる部分がたくさん。違う読み方ができるというのはこういうことなんだなと実感しました。

まだ読んだことがない人はもちろん、読んだことがある人もぜひ再読してみてください。

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13. 痴人の愛 - 谷崎潤一郎

カフェーの女給から見出した15歳のナオミを育て、いずれは自分の妻にしようと思った真面目な男が、次第に少女にとりつかれ破滅するまでを描く物語。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた代表作で、「ナオミズム」という言葉を生み出した。

痴人の愛 - Wikipedia


谷崎潤一郎というと耽美派の代表的な作家の一人として知られています。

この作品は谷崎と妻の妹(小林せい子)の関係を描いた「私小説」と言われています。

男としてはナオミに振り回される譲治の気持ちもに共感しつつも、現実にこんな女性はいるんだろうかという気持ちにもなります。

文豪が描いた作品とはいえ、純粋なエンタメ作品としても面白いので、気負いせずに読んでみてください。

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14. 銀の匙 - 中勘助

本棚の引き出しにしまった小箱の中にある銀の匙をきっかけに、その匙を見つけた幼年期の伯母の愛情に包まれた生活を回想する。

ストーリー自体はそこまで激しく展開するわけではないですが、言葉一つ一つがとても丁寧に用いられていて、情景が浮かんできます。

灘中学ではかつてこの「銀の匙」3年間かけて読み込むという授業を行っていたことも有名ですね。

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15. 一房のぶどう - 有島武郎

港町に通う小学生の「僕」は、外国人の同級生「ジム」が持つ絵の具が羨ましくなり、盗んでしまう

子供向けに書かれた創作童話で、自身の幼少期の体験をもとに書かれた作品です。

私も小学生の頃にこの作品を読んで、「僕」に共感した記憶があります。

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16. 故郷 - 魯迅

故郷[Kindle版]

故郷[Kindle版]

  • 作者:魯迅
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-10-04

海外の作品に目を向けてみましょう。
近代中国文学の最高傑作、「故郷」。

「思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」

というフレーズが有名。
特にこの「歩く人が多くなれば、それが道になるのだ
という部分は今でも心に突き刺さってます。

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17. モルグ街の殺人 - エドガー・アラン・ポー

モルグ街の殺人事件[Kindle版]

モルグ街の殺人事件[Kindle版]

  • 作者:エドガー・アラン ポー
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-27

パリのモルグ街で、人間離れした怪力で母娘が殺される事件が起きる。しかも現場は密室だった。謎の事件の解明に、オーギュスト・デュパンが乗り出す。

世界で初めての推理小説と言われてる作品です。
江戸川乱歩は「エドガー・アラン・ポー」をもじって出来た名前というのも有名な話ですね。

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18. 変身 - カフカ

変身[Kindle版]

変身[Kindle版]

  • 作者:フランツ カフカ
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-14

続いても海外の名作。
プラハ出身の世界的小説家、
フランツ・カフカの代表作です。

あらすじは、
「起きたら虫に変わってた。どうしよう。」

テーマは先ほど紹介した、「山月記」と似てますが、
変身した本人の反応は対照的なのが面白いですね。

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19. 日本文化私観 - 坂口安吾

日本文化私観[Kindle版]

日本文化私観[Kindle版]

  • 作者:坂口 安吾
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-13

また日本の作品に戻りましょう。

堕落論」や「白痴」で知られる
戦前・戦後にかけて活躍した坂口安吾

個人的には「堕落論」よりもこっちの方が衝撃。
堕落論」読んでる暇があったらこっち読んだ方がいいですよ。

ちなみに一番衝撃的だったのは

法隆寺平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい

というフレーズ。なるほど。

普段何気なく
「伝統を守ろう!」「文化を受け継ごう!」
といったフレーズを耳にしますが
そもそも文化とは伝統とは何か?について考えさせられます。

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20. 学問のすゝめ - 福沢諭吉

学問のすすめ[Kindle版]

学問のすすめ[Kindle版]

  • 作者:福沢 諭吉
  • 出版社:
  • 発売日: 2012-09-13

最後何にするか迷いましたが、これ。

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず

という一節はおそらくみなさん知ってるでしょう。

でも、「学問のすゝめ」読んだことない
って人も多いのでは。

私も初めて読みました。

この機会に読んでみては?

青空文庫で直接読む

最後に

時代もジャンルも様々。
とにかくいろいろ名作が埋もれてるので、ぜひ好きな古典を発見してください!

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